着物
- Search
- Feeds
Entries
子供浴衣 おかぁさんの手で縫い上げ
“きものさんぽみち”・ひとりできものをきられる会では
着付の練習だけでなく着物に関するあらゆることをレクチャーしています。
ずっと着付練習されているKさんが、
ご自分の子供のときの浴衣をご自分の子達に着せるため、縫い上げを教えてほしいと
小学校4年の娘さんと一緒に来られました。

早速、身長を計りどの位置で縫い上げするかを決め縫い揚げにかかります。
1時半半ほどで立派に完成!
後日お出かけされたときの写真を送ってこられました、かわいー

いまどきの浴衣は、1年使い捨てのような作り方をしてあるものが多く
今回の浴衣のように2世代に渡りきられる上質の生地の浴衣はなかなか見つかりません。
見つかってもかなり高価です。
皆さんも20年以上前の浴衣はとても良い生地と良い染がしてあるので
大事にとっておられたら次世代にお下がりしてあげてください。
縫い揚げと言うと大多数のおうちでは、おばあちゃんの出番が多いようです。
それは勿論OKですが
おばぁさまのお元気なうちに、しっかりレクチャーしてもらっておいてください。
着こなし熟達の秘訣 きもの散策と着物遊び
“きものさんぽみち”ではマンツーマンで着付け練習をしています。
今年で9年目を迎えました・・・
町屋らしき佇まいに京都らしい畳の部屋の雰囲気が大好評です。
『こちらは神社関係ですか?』と尋ねられ仰天した事も有ります。
夏座敷のしつらえの季節だったので
御簾、籐筵、葦戸などでそう思われたようです・・・
着付けを練習するだけでは着物の楽しい秘密は解き明かされません・・・
実際にきて歩く事が大事ですね。
仲間と毎月京都のあちこちに出没することしきりです。
実際にきものを着て行動する事が、秘訣の「その一」だと言えます。
着付けと着物お出かけに熟達してきましたら次にもっと楽しい事が待っています。
秘訣の「その二」それは『着物遊び』
きものを着る時迷うのが取り合わせですね。
●季節や着るシーンにふさわしい着物と帯は、
●どういう色と色をあわせると良く似合うのか?
●どんな柄の帯をこの着物に持ってくるとおしゃれになるのか
●この柄とこの柄は合わせてもおかしくないのかしら・・・
●こんな合わせ方で出かけて、厳しいチェック入るかな(どきどき)
などなど頭の中は?????・・・
一番良く相談されるのも上記のような事柄が圧倒的です。
手元に有る絵羽縫いの衣装や、反物のままなどを使って
実際に取り合わせを実験するのが一番よくわかります。
着こなしの熟達だけでなく、究極に楽しいきもの遊びです。
お家のおかぁさまの箪笥のなかのきものを、一度ひっくり返して見られませんか。
置いた状態で見ていると『全く合わない』と見えても、
実際に体に纏ってみると意外としっくりしたり。モダンな取り合わせであったりしますよ
持っている着物が、ちょっとした取り合わせかたで抜群の衣装に変身する面白さは
衝撃といえるほど。
これは、解説書を読んでも、映像を見ても得られない実体験ならでは醍醐味。
“きものさんぽみち”では常時着物遊びを積み重ねいます。
メンバーも、だんだん眼の肥えた集団になってきました
頼もしい限り!
フランクロイドの建てた個人邸宅とお雛さん
今年も芦屋に有り、ヨドコウ迎賓館と呼ばれる旧山邑邸と、
神戸ファッション美術館へ着物遠足してまいりました。
帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトが設計した個人の住宅として
完全な形で残る貴重な家です
遠くから見ても特徴の有る幾何学的な線がモダンです。
阪急芦屋川駅から「ライト坂」を登って5・6分
テラスからは芦屋が一望
櫻正宗を作った山邑太左衛門がライトに設計依頼し、大正13年に建てられたました。
(重要文化財になっています)
建物のデザインが、モダンでありながらも目に馴染むのは、幾何模様が
着物や帯に良昔からよく使われる、南米の模様、(たとえばマヤの模様など)に
通じるせいでしょうか・・・
大正時代の建築なのに、電気冷蔵庫まであったという贅沢な邸宅、
食堂の厨房や水周りの設備も西洋式です。
(アサヒビール大山崎山荘にも、総タイル貼りのこんなお風呂やトイレがありましたね)
4月5日まで2階の和室に、山邑太左衛門さんの長女雛子さんのため
特別に注文された雛人形が公開されています。
解説の方のお話で、
このお雛さんは震災の直前山邑家からヨドコウに譲られてこちらに来たそうです
震災で山邑家は全壊したので危ないところをすり抜けているそうです。
叉ヨドコウ迎賓館では、しっかりした壁にぴったり付いた特性のケースに入っていたので
ちょっとずれたくらいで一つも毀れなかったということでした
『とても運の強いお雛さんですから、この強運のおすそ分けをしてもらってお帰り下さい』
と言うコメントが印象的。
ひな壇の有る和室の欄間もライト風のデザインで不思議としっくり馴染んでいました。
お雛さんは、手足の関節が自由に動き、衣装も全て本仕立てで貼り付けるのでなく
実際に着せると言う凝りに凝ったものです。
公家様式でたおやかなお顔やお道具も見事です。
(夏の蚊帳や袱紗や寝具、勿論長持ち箪笥も全て本物と同じ作り方)
お雛さんに堪能したあと、今度は神戸ファッション美術館、
西陣渡文コレクションにも足を伸ばし大正、昭和の着物を楽しんで見てきました。
大正末期から昭和初期にかけての着物は、『昭和モダン』と呼ばれるように
現代の着物よりぐんと幅の広いデザイン性を持っていると思います
幾何学的なモダンなもの、キッチュな洒落さ、本格的な具象も主題を鮮やかな洋花に求めたりと
魅力有る衣装が多く見られました。
勿論友禅の技法の高度な技を駆使した優れた染めも見事ですし
今のコストコストで締め付けられた友禅着物よりも
のびのびと染め上げられて大変楽しい衣装になっていました。
点数はそう多くない今回の展覧かいですが
日本各地には、まだまだもっと優れた友禅のきものが眠っていると思います
着物の好きなあなたも周りの先輩の箪笥に眠るきものを発掘してください
勿論それを実際の衣装にして着用闊歩する事が肝心です!
この日はあいにく曇り、最後京都に帰る頃には本降り模様。
でもへこたれません。
いろいろ工夫して着物姿で遠足を敢行しました。
足元と雨用コートがあれば勿論完璧。
普段は敬遠しがちなポリエステルの着物や羽織
こういう時こそ大活躍ですよ。
遠足に大事なお昼ご飯、芦屋駅前竹園別館で各自日替わり定食やステーキを頂き神戸牛柔かくて美味しいねと大満足でした
ファッション美術館の日本茶カフェでも一休み、深蒸のおちゃのこっくりした味にほっこり。
疲れが消えて元気に京都に帰れました。
お雛さんと羽織遊び
今日はみんなで落語を聴きに行きました。
メンバーには落語通の人が何人も居られ、時々面白そうな落語の会が有ると
誘ってくださいます。
その前に、“きものさんぽみち”ならではの『きもの談議』の楽しい時間も欠かせません。
折しもお雛さんも居はります、さぁひな壇の前で羽織で勢ぞろい!
お互いの羽織を取り替え、まるで着せ替えのような羽織遊び・・・
同じ羽織も、合わせる着物を変えたり着る人が変わる事で
まるで違った羽織のようになり全員で驚きの楽しい時間でした。
(一枚だけ先日仕立上ったばかりの文化財級の型友禅羽織の逸品が混じっています)
散々遊んで満足満足で出発!
この日は伝統産業の日。
市バス地下鉄の無料乗車券が配布されていますので
勇んで堀川通をバスで会場に向かいました。
西本願寺の門徒会館での落語会
桂二乗、桂小春圑治、桂米二 3人の落語で大笑いの2時間
大笑いの後はほっこりのティータイム。
お隣のホテルのカフェでパフェ時間
あー楽しい1日でしたぁ
手作り帯締め 完成!

このモダンな帯締め、“きものさんぽみち”メンバーの
子供時代のウール着物の布地を再利用した物です。
いつも抜群のアイデアを閃かせ
いろんな工夫をされていて刺激的です。
今回はウールの着物地を使ってこんな帯締めを作らはりました!
昔からある丸ぐけの容量で、中には同じウール布が縫い込み
ふっくらとボリュームを持たしてあります。
真綿紡ぎの黒い着物に赤い帯
その上に締めたこの取り合わせ、おしゃれでしょう。
お袖の振りからチラッと覗いているのは、
おかぁさまの箪笥の奥から出てきた白生地。
大分薄手だったので、念願の真紅のお襦袢に染め上げ
仕立てたものです。
本ほんのすこうしの分量の真紅が
なんともひきつけられる艶な風情・・・
普段お稽古の皆さんにお話しするのは
帯でも着物でも、布地から出来ているという一点。
布で、必要な分量があれば、どんなものでも帯になるし
着物でも作れます。
昨年、大叔母様の晴れ着を結婚式の衣装として着られたメンバーが
白い綸子調子の布で、丸ぐけの帯締め・抱え帯・お守り刀の袋・などなどを
おかぁさまと共同で手作りされ、ロンドンでのお式で大好評だった事があります。
もしご興味の有る方、どうぞご質問下さい。
レクチャ―いたします
梅の羽織・梅柄着物 季節感いっぱい
松竹座に行ったお仲間の衣装です。
2月にピッタリの梅満開の羽織と
梅の艶やかなひわ色の梅小紋友禅にツワブキ柄の友禅羽織!
ブログに載せるのに顔は法善寺の水掛お不動様にして欲しい等と
愉快なご依頼がありましたけれど・・・
そやけどそれはあんまり畏いですよね
なのでバックシャンにしました。
後ろのほうが模様が良く見えますしね・・・
松竹座の裏手には有名な法善寺・水掛不動さんが居はります
昼の部と夜の部は一旦外へ出る入れ替えなので
その時間にお参りしてきました。
歌舞伎見物は、着物姿がしっくりと良い雰囲気で極上のお楽しみです。
時々訪問着や漬け下げの方も見受けますが、これは変です。
映画見物にアフタヌーンドレスやカクテルドレスで行くようなもんですよ。
やはりぐーんとお洒落物でお出かけ下さい。
紬・大島・友禅小紋・お召しといろいろあります。
お芝居見物で衣装の楽しみ、こたえられませんっよ
雨の中の節分 懸想文
3日節分は雨、きもののお出かけにかなり不利な状況でした。
でもメンバーは雨支度も充実させ、雨の中の移動や身じまいにも慣れました。
雨コート・雨草履や雨下駄(つま掛け)・大判の傘
辺りを整えればOKです。
さておまいりの皮切りは、平安神宮の奉納狂言。
毎年茂山千之丞社中の奉納が人気です。
金沢や大阪のお社中も遠路駆けつけての舞台はめづらしい「蚊相撲」
節分にピッタリ、怖い鬼の出てくる「清水」
これから尋ねる須賀神社のお隣、聖護院にも沢山終結している
山伏が主役の「蝸牛」
言葉遊びの「酢薑(はじかみ)」と「舟船」
どれも狂言らしい楽しい舞台でした。
(狂言のお好きな方、2月11日の観世会館にお出かけ下さい
茂山社中の狂言会が10時半から5時半まで観覧自由です。)
須賀神社の「懸想文」、この効用は大変魅力的
御顔だちが良くなり、良縁に恵まれ、衣装まで増えるとなれば
戴かないわけには行きません!!
寄り一層効能が有りますようにと懸想文売りと並んで懸念撮影して大満足で帰路につきました
裄伸しと柄補修

母譲りのクラシックな、一つ紋・型友禅の絵羽・羽織。
昭和初期にうちで染めたものです。
今の着物に合わせると、裄が合いませんでした。
そこで、仕立て屋さんに「裄」を伸ばしてもらいました。
ところが、絵羽になっている両袖付けの柄が離れてしまいました。
近年、着物丸洗いを初めの地直し(しみ落とし)など修復技術は
格段に進化・深化しています。
この羽織の場合も、早速「柄足し」 してもらいました。
左が処理前、右画像が「柄足し」後です。
ミッキーマウスのような柄の枠線が外れています⇒つながっていますでしょ・・
肩から出ている枝が途中で切れてしましました⇒切れている部分に枝と葉を染足しました。
いかがです、見事に柄がつながりました。
何処を足したかわからないくらいでしょう・・・
これは、ほんの一例。
*他にも見頃と袖の色が褪せて合わなくなったものを色を足して差がないようにする
*刺繍の糸が外れたり取れたりしたものをきれいに修復する
*虫穴や裂けた布地を補修(=かけつぎ)して全く接いで有るように見えない技術
などなど大変にレベルの高い修復技術を持っています。
どれもこれも、ひとえに貴重な絹で織ったり染めたりした大切な着物を、
何十年でもきれいに保ち、軽く三世代(祖母・母・娘)は着続ける為の
技術なのです。
京友禅畏るべし!
子供下駄 鼻緒挿(す)げました
子供は、身長だけでなく、足の大きさもぐんぐん大きくなってきますので
良く足袋と下駄を新しくします。
孫達は、毎日・放課後や家に居る時下駄を愛用。
階段をカタカタッと、それは上手に駆け下りたり駆け上ったり・・・
下駄が小さくなる頃には大抵すり減り、履きつぶすのでビックリします
今回も下駄屋さんでかわいいのを見立ててきました。
鼻緒のかわいいのを選んで足の大きさに合わせて挿げてもらいます。

エプロンの上で台に穴を3つ
そこへ選んだ鼻緒をぎゅっとしっかり挿げます。
こんなかわいい下駄が出来上がり、子供も大のお気に入りになったようです。
きものでお正月! 子供の着物
今年のお正月の子供達の着物姿です
姉は久留米絣に大叔母さんの綿入れ羽織
妹はウールアンサンブル
両人とも、去年から5cm以上背が伸びました。
年末に身丈(後ろ首のぐりぐりから足首のぐりぐりまで)と
裄(ゆき:首のぐり〃から手首ぐりぐりまで)
を子供の母とメールやり取りし、縫い上げ(揚げとも言います)を伸ばしておきました。
ちゃんとお澄まししてポーズをとるようになった妹に、大きくなったなぁとおもいます。
お一日、お福茶・お屠蘇・お雑煮を祝った後、さっそく初詣に出発
みぞれ混じりの冷たい日でした。
毛糸の帽子・手袋・綿入れの羽織を重ね着
完全装備で傘を差し、いざGO-
行き先は先日のブログでご紹介の、菅原院天満宮(烏丸下立売り)
母娘(おやこ)で着付けのお稽古
最近親子さんで着付けのお稽古に来られる方が増えました
お嬢さんの結婚が間近になると、着物の事も何かと親子の話題になるようです。
お母さんのお若い時の衣装を箪笥から出しているうちに、
着付けを習おうと言う気運が生まれるのです
“きものさんぽみち”にもこんなきっかけで、何組か楽しみながら通われています
この間も、ほぼマスターされた一組の親子さん
『綺麗に着られたねぇ』
『かいらしいし一寸写真に撮っとこうか』
とこんなシーンになりました。
とっても微笑ましいでしょ!
きものリフォームその2 裄を伸ばす!
この間、お稽古のメンバーがとてもよく出来たリフォームの羽織をご披露。
リフォームという枠を越え、わざわざお洒落なデザインをしたと言えるような羽織になっていました。

元々おかぁ様の羽織、裄が短く着物の袖口がずんと出ました。
袖付けに良く合う別布を染め「マチ」を入れる事によってゆっくりした物になりました・・・

お洒落なデザインのような仕上がりが見事です。
このような、マチを入れる手法では、第一腰紐あたりに入れると、身丈が伸ばせます。
この着物の場合20cm(5寸)ぐらい身丈が伸びました!
着物パスポート
今年も着物パスポートの時期になりました。
http://www.kimono-passport.jp/
今年発行のパスポートは通年有効。
きもの散策に便利な情報満載!
“きものさんぽみち”でも配布します、ご希望の方は
・お名前 ・ご住所 ・メールアドレス ・電話番号 ・ご年令
をご記入の上返信用切手(120円)同封の上下記の宛名までお申込下さい。
(発送は9月末になります)
〒604-0061
京都市中京区小川通二条上る槌屋町607きものさんぽみち
担当:飯田
きものリフォームその1 「帯」
“きものさんぽみち”での話題の一つにリフォームが有ります
きものの寸法を直す、染め直す、シミ虫穴などを修復する・・・
などは沢山のメンバーのお母さんやお祖母さんの衣装を復活させて
楽しんで居られるのは勿論です。
その中で『帯』は、自分でいろいろ工夫する余地がないと思い込んでいる人が多いです
多分、しっかりした生地や硬い生地などである事がネックになってるのではないかしら・・・
帯もりっぱな布地! 布地ですから糸で縫って仕立てます。
昔の帯が、ほつれている・シミが有る・寸法が短すぎて締められない・・・
等を修復する事は案外簡単です。
この夏片付け物をしていて、父の古いグレーの兵児帯を見つけました。
絞りもお洒落で縮緬もシボが大きくとってお洒落で一目ぼれ。
さっそく名古屋帯に仕立てました。

総丈と帯芯の厚さなど好みを把握していれば帯の仕立やさんが指示どうりに仕上てくれます。
この帯は、絞り部分を切り離し、湯のしやさんでしっかり伸ばしてもらい
これをアップリケで仕立てた名古屋帯にあしらいました。
古い兵児帯なので少々シミ傷みがあり、長さが少し足りない分は
色を合わせた帯生地を別織してもらって、お腹の一巻き目に足し布しました。
こちらは自分で縫ってリフォームした帯です。
箔無地の生地に古更紗裂をアップリケ

ハギレで残っていた縞の布地をやたらと派手な銀無地の帯地のハギレにアップリケ。
(どちらもミシンでざっと縫い付けました)ちょっと粋でしょ (^_^)/
仕立屋さんに頼んだ場合の予算ですが、生地を足さない時は
単純に仕立て代のみで、20,000円程度~です(一本々々予算が変わります)
信頼できる帯やさんなので安心して相談できますし、
自分で縫いたいときはどうぞご相談をお寄せ下さい。
新茶のお茶摘み
夏も近づく八十八夜♪ 新茶の季節になりました。
“きものさんぽみち”のメンバーが在籍の丸久小山園さんの「お茶摘みとお茶工場見学会」に行ってきました。
勿論あかねたすきを掛けた着物姿で!

小山園の社長さん。小さい時からジャンクフードを一切摂らず味覚を先鋭にされ、お茶のブレンダーに命をかけておられるというお話を聞きました。求道者のようですね!
丸久小山園のお茶摘み見学会は1年に1度だけのレアな企画。(工場見学は通年でしておられます)
超極上の茶葉だけを育てている覆い下茶園はよしずを通したほんのり柔らかな光に包まれていました。ここで作業されていたお茶摘さんに教えて貰い乍、実際に柔かい優しい緑の葉っぱを摘みました
一度摘まれたお茶の木は5・60cm低く刈り込まれ、又1年間土からの滋養を吸いながら
なんと、来年の新茶の時期までゆっくり休むのです。
摘まれた茶葉が蒸され乾燥され40gの抹茶になる為石臼で24時間かけてゆっくりゆっくり惹かれる工程を目の前に見、精妙でとことん手を掛け作られた抹茶の心の奥まで沁み込むそのおいしさの秘密を実感しました。
一服のお茶を最後に戴き今までより一層のおいしさを全身で味わって帰路に。うーん美味しかった!
アキコハセガワ版画展『着物でアート』
アキコハセガワさんが着物着付けを習おうと思ったきっかけ
それはご自分の個展会場に着物で鑑賞者を迎えたいと思ったからだそうです
前回大阪GALLERY AMI & KANOKOでの個展から実現
現在開催中の(~27日(火)高槻マーヤでのアキコハセガワ展でもより一層素適な着物姿を見せてもらいました。
一緒に尋ねたメンバーがさっそく半幅帯の素適な着こなしに刺激され
わたしもあの結び方を練習する!と宣言していました(^_^)
アート開場に着物!ぜひあなたも着物でお尋ね下さい!素適なアーティストと素晴らしい銅版画が迎えてくれますよ
華やぐこころ:神戸ファッション美術館
大正昭和の着物コレクションをまとまって見られる展覧会を楽しんできました。
『大正昭和のお出かけ着物展』
神戸ファッション美術館で6日(日)まで開催中
昭和初期は『昭和モダン』といわれる大変お洒落な着物が多く作られた時代
大正ロマンといわれた時期の着物と雰囲気や模様の雰囲気もがらりと変わる
面白い衣装を沢山見られます。
この二つの時代を較べながら、又常設の日本の衣装の大まかな実物展示、
ヨーロッパを中心の洋服の歴史など較べながら、興味深く観ました。
いろんなきものを着た観覧者のほうを見るのも楽しい!
この時代ほぼ全ての人が和服を着ていました。
作られる和服の数も大変な量でした。
それゆえお洒落なもの、キッチュな物、美しいデザインも
今より良や質ともにそうとう幅・奥行きが有ったのは当然です。
現在ではまず見られない色使い、大胆な柄、この時代の若者やお洒落さんが
思い切りよく楽しんだであろうと想像される和服み、工夫を凝らして様々に着こなした
所が見ものです。
六甲ライナーに乗って 昼特切符を使うとJRが京都まで400円も安い交通費にびっくりしました
会期は残り少ないですが、ぜひ足を伸ばし、お出かけ下さい
十三参り
京都では満12歳(数え歳13歳)に虚空蔵さんと呼ばれる「嵯峨・法輪寺」へ
旧暦3月13日(現在のカレンダーでは4月13日)を中心に『十三参り』をします。
お寺のご本尊、虚空蔵菩薩から知恵を授かり、13歳厄歳の厄難を祓っていただくのです。
江戸時代から続く慣わしといわれ、京都だけでなく近畿一円から
又京都出身で他府県に住まいする人の子供達も、お参りされるともよく聞きます。
京都では七五三より重要視されたお参りでした。
女の子の満12歳ごろは、初潮も見られる年頃。
大人の女性となる成人式の側面が強い行事でした。
(初潮にお赤飯でお祝いするお家は今でも多いのでしょうか)
小学校6年生頃、男の子より女の子のほうが一般的に身体的に大きく
体だけでなく精神的にも大人っぽくなっているように思われます
(男の子の成人式は15歳と2つ遅れですね)
衣装から見ると、お参りのあくる日から、腰、袖、肩口の縫い上げを下ろし
付け紐も外し本格的に帯を結ぶます。
仕立方も、大人サイズの「本身断ち」の着物を着ます。
子供らしさが消え、『娘さんらしゅうなったなぁ』
とおばぁちゃんが目を細めておかぁさんと一緒に喜こばはるのです!
虚空蔵さんに着き法要の申込みを済ますと、境内のテントの中の机で
好きな漢字を一字書きます。
その後本堂で法要を受け帰路に。
帰り道、又一つ大事な事が!
渡月橋を渡って帰りますが、渡りきるまで振り返ってはなりません
もしうっかり振り返ると、せっかく戴いた知恵が戻ってしまうといわれ、
『後ろを向いたらあかん!』と家族のみんながわいわいと賑やかです。
傍から見ていると、なんとも微笑ましいご一行さんです。
この日の衣装はおばぁちゃんやご両親の心尽くしの晴れ着。
20歳の成人式の衣装とは一線を隔し
まだまだ大人っぽさは避け、初々しさを外さないよう、
からっとした可愛らしさの残る文様を選ぶことが大切になります。
この月嵐山で、晴れがましい着物の女の子やちょっとテレ気味の男の子
を見られることがあれば、きっと十三参りですよ。
岡重さんの肩裏
肩裏とは、羽折の裏地の事。
岡重さんは、歴史の有るおしゃれで大変優れた技術を持つ染屋さん。
うちとは、先代からの深いお付き合いがあります。
先日、ニューヨーク・ソーホーで開催される、肩裏の展覧会のご案内をいただきました。

羽裏の究極のお洒落性、美意識は特筆の物。
今回ニューヨークでの紹介展はどのような反響があるのか興味深いですね。
この展覧会はニューヨークの後、京都でも開催されるようです。
“きものさんぽみち”でも繰り出さねばと思っています。
ぜひ皆さんもご注目下さい
参考:以前ご紹介した「石橋」や松浦人物など型友禅の最高に贅沢な羽裏(肩裏)を
藤匠も多数持っています。折に触れご紹介します・・・
天神さん梅園
今年の梅も終わり近くなり、いよいよ桜ですね
先日名残の梅見に天神さんにいったのです。

梅が香に、ほこほこしての帰り道
外国の団体さん一行とすれ違うと、当方2名着物だったので
いっせいにシャッターをパシャパシャされました。
一緒にとリクエストのおじさんまで登場し一時モデル状態

一方的ではおもしろないし、こちらもパシャパシャ!!
これが大うけ、双方爆笑のうち(^.^)/~~~ なんでもイングランドからの一行やそうでした。
今日の二人の着物は、
友禅小紋の小花羽織にピンクの付け下げ・紬名古屋帯
無地調子複雑な緑のいろいろな色目の羽織に葉っぱ模様紬・芥子色無地名古屋帯
料亭「ちもと」の雛人形
“きものさんぽみち”のお仲間から
『雪柳、連翹、沈丁花。 鴨川沿いを歩けば 桜草、たんぽぽ・・・』
と春らしい優しい色目のメールが届きました。
京都は4月3日までまだまだ雛祭り真っ盛り!
お料理屋さんもおひなさんや春の彩りを取り入れて華やか。
四条大橋のたもと、東華彩館の横を下がった「ちもと」でも
4月3日まで御殿作りの雛人形が飾られ桃の節句にちなんだ雛御膳をいただけます。
賀茂川を挟み 四条大橋・南座の真向かいの「ちもと」
先週私たちも、10年ぶりにおひなさんを見にいきおいしいおひなさんのお料理もいただいてきました
紋の入った蒔絵の細密なお道具、精密な大正時代を再現した台所など見飽きない段飾りが見事です。
右横には、鍵のかかる御寝所もちゃんとあり、なかなか艶やかな空気が漂うらしいです。
白酒に桃の花びらひとつ
おひなさん、いえ、それ以上に名物になっているのが、お女将さんの雛まつりの解説!
(白酒・菱餅・貝 それぞれ女性と結婚に深い意味を持っています)
13歳といえば昔の女性はもう結婚適齢期をむかえますが、その人を対象の成人教育の意味合いが濃かったそうです。(しかし剥きむきのお話でした!あのスピード有る早口でなかったら聞けへんかったかも)
“きものさんぽみち” 風呂敷セミナー
“きものさんぽみち”の今年の雛祭りは「風呂敷遊び」をかね賑やかな集まりになりました。
おひなさんと20名足らずの着物美人の饗宴はこの上なくあでやかでした!
メンバーの中に風呂敷のプロが居られたので前々からリクエストしていたのが実現したのです。
着物を着始めた人は、運搬するのに必ず行き当たるのが「包む物は何が良い?」と言う問題
何といっても風呂敷ほど何でも包めるし、大きい小さい色々の容量に自由自在など
優れたパッキングアイテムは有りません。
出番までのコンパクトさも出色ですし!・・・
そんな優れものの風呂敷のアイデアいっぱいのノウハウを教えてもらいました。
●基本中の基本 袱紗(ふくさ)包み
よくお祝い事と不祝儀の包み方で困ることがありますが、
なんと着物の打ち合わせと同じと言うことが判明。
着物の衿は左側が上になります、ふくさも同じく中のお金包みを頭を上にして
左の布が上にくればお祝い事、逆に右の布が上に来れば不祝儀。
亡くなった人の打ち合わせをぎゃくにするのと同じに考えたら間違わないのです。
他の面白い包み方
A4書類や雑誌などはこんな風に
ケーキやお饅頭など、お菓子やさんなどで『お平らにお願いします』と言われた時
パーティーや贈り物にワインや日本酒を持って行く時
風呂敷ごとのプレゼントなんて、とてもお洒落じゃないですか。
着物だけでなく服の時にこんなショルダー風など先端ですよ
終わったあとはお待ちかねの「ひっちぎり」でお茶の時間
ひっちぎりは、阿古屋貝が真珠を包んだともお持ちを丸める時のひっちぎった形そのままの素朴さを表わしたともいわれる生菓子です。
合わせる今日のお抹茶は、二条寺町柳桜園お薦めの「小桜」。
桜に先駆け、花びらのような軽い、それでいて薫り高くおいしい味の抹茶でした。
梅花祭 北野天満宮
2月25日は、御祭神・菅原道真公の祥月命日にあたり、
その霊を慰める神事と上七軒芸舞妓さんたちの野点が
咲きほころんできた白梅紅梅を背景に華やかに行われました。
時折雪がちらつき、風も刺す様な冷たさの中
“きものさんぽみち”のみなさんと花を添えて来ました(^_^)
野点の会場の梅は大分ほころんでいましたが、梅園の梅は三分咲き。
それでも香は「馥郁」とし、思わず目をつむってしまうほど魅せられます
良い香に心をが鎮まり ほっこりのしたひと時でした。
この日以後、梅がほころぶほどに、春が近づいて来るのです・・・
針供養 法輪寺
2月8日は針供養
京都・嵐山にある法輪寺で、和裁やミシンなど針仕事で折れた針・曲がった針の供養の法要が行われました。“きものさんぽみち”はまいにち着付け練習会をしている中で半襟を付けたり、お母様譲りの短い帯を切り離して結べられるよう直したりいろいろ針仕事もしています。
お世話になっている針に感謝をとお参りして来ました!
折れた針は危ないので、缶やビンにいれ納めてあります。
法輪寺は、『秦氏の昔から工芸技芸を職業とした人々から篤く信仰され
虚空蔵尊像をお祀りしているところから、「十三詣り」の慣わしや裁縫、 服飾、芸術など
技芸の上達を祈願する「針供養」(毎年十二月八日、二月八日)の行事が行われるようになった』
と由来書に述べられています。
法要の中でも「偈」で、皇室で使用された針を供養し、和裁・裁縫の技芸上達を祈願せよとの勅命が
女性の天皇であった元正天皇からあり、そのころからの法要が連綿と続いていると述べられていました。
針供養らしく、和裁や京縫いの関係者が着物で沢山お参りに・・・
境内では、あったかい甘酒をご接待。湯気を見るだけで引寄せられます、
勿論戴きました!さむ風に何よりのご馳走
帰り道の渡月橋の上は本当に突き刺すように寒い風。
お参りの後は、冷えきりました、ならばやはり「湯豆腐」ですね、
天竜寺境内の中にある「西山草堂」であったかーくほこほこになって大満足。
最後は嵐山名物桜餅を買って帰路に着きました。
この針供養は、12月8日にもここ法輪寺で行われます。
どちらも午後1時からの法要はどなたでも参列でき、この時間以外は個別法要をしていただけるようです。
バイアス地半襟 ピッタリ
“きものさんぽみち”は、着付けの練習だけでなく
たたみ方、手入れの仕方、足袋のサイズ合わせなど
一人で着物をメンテナンスするのに困らないだけの
いろんなノウハウをお伝えしています。
中でも、半襟の付け方がうまくいかないというご相談が多いです。
先日も『本を見て付けて見たが衿のカーブにどうしてもそぐわない。』・・・
基本的なポイントは、「引張り気味に縫う事」に尽きますが・・・・
やはり慣れるまで皆さん苦労されています。
問題解決の強い味方を発見しました。
簡単にピッタリのカーブで、しわのない襟元を作れる便利な半襟です!
バイアス生地で織った半襟です。
(ネクタイもバイアス生地です、ゆえにカーブでも布地がたるんだりしません。
この原理を応用して考案されました)
早速縫い付けてみました。
生地はポリエステル100%ながら、上質の塩瀬と較べても色・風合い見劣りしません。
(夏用も、バイアスの生地で「絽」に織ってあります。)
バイアス半襟で衿カーブのしわしわ悩み解消ですよ。
どちらも一枚2,000円(送料別)
ご注文はinfo@kimonosanpo.net
綿入れ羽織 暖かい!
今年の冬はしっかり寒い日々が続きます
こんな時は昔ながらの真綿の入った綿入れ着物があったかーい。
真綿とは繭を煮、慎重に引き伸ばして綿にしたものです。
(アルカリ薬品で不純物を良く洗い落とし(=精錬する)枠に張って乾かす
この四角い綿を幾つも繋げて広い布状にし防寒着や背中にのせて使います。
この大正ロマンそのもののような色柄の子供羽織は中に真綿を入れて仕立ててあります。
軽い、薄い、しかもとても保温性に富んでいます。
裏地も素適な赤い柄がクラシカル。
先日孫に新調した久留米絣の普段着物に合わせてみました、 うーんかいらしぃ
私もこの寒い日々のお出かけは、綿入れ羽織です。
防寒ぞうり あったかい!
和装小物の問屋さんにリバイバルの防寒ぞうりを見つけました
祖母が冬になるとこれをはいていました。この冬の寒さに刺激され思い出しました。懐かしい!
つま先に印伝の施された皮製のカバーが組み込まれています。
そこは少々の雪・雨に濡れた道でも滑らない工夫がされています。
色は黒・茶
サイは M (22・5~23cm) L(23~24.5cm) 価格は24,000円(送料別)
お問い合わせは“きものさんぽみち”へどうぞ
羽織の長さ
着付け練習会のお稽古の時、 『「羽織丈はどう決めるのでしょう?』との質問がよくあります。
近頃長羽織が流行っています。 でも何でもかんでも長いのが良いとは限りません。
その人の「身長」 「地色の濃淡」 「生地質」 「下の着物との取り合わせ」 や、
着て 動いて見て 色の分量など バランスの良い着こなしが出来るかなど考慮して慎重に決めます。
【目安】 個人の身長、着丈によって設定します
●6分丈羽織 : 着丈×0.65
= 膝よりすこし上ぐらいになります。昔はこれが基本の長さになっていた。
ちょっと短目。
●7分丈 羽織 :着丈×0.7 = 膝の中心かその上あたりに裾がきます。少し長めの羽織
●8分丈羽織 :着丈×0.8 = 着物の後裾から20~25cm上がった 位置に羽織の裾がきて、
かなり長い着丈です。
時代によって、羽織丈も変化してきました。
大正昭和初期には長い羽織、2尺6か2尺7寸程の長めが一般的でした。
また昭和50年代は一番短くなった時期で2尺羽織(約76cm)のかなり短目が多数派だったと記憶しています。
私が現在着ている羽織は、身丈:2尺3寸(約87cm)~2尺5寸(約95cm)ぐらいまでいろいろ有ります。
色柄、生地の質感によって変えますが、これを考えて仕立をオーダーする時がわくわく楽しみな時ですね。
【身丈 = 背中心衿の付け根から裾までの長さ】
羽織の種類 季節に合せた着方
着付け練習会で、『羽織の使い方・着方は?』と言うご質問が相次ぎました。
ちょっとまとめてみました。
秋から冬に掛けて、羽織は必須アイテムとなります。
この寒空に、着物の上に何も着ないと洋服で言えばセーター、ブラウスのままで
お出かけしている状態と同じ。
見るからに寒々と気の毒な見場です。
久我神社・初詣の記事の写真の皆さんのふっくり暖かそうな羽織やコートの装いをご覧下さい
では羽織は冬だけかと言うと他の季節には他の季節にふさわしい羽織の種類があり、
その装い方も一味違います・・・・
------------------------------------------------------------------
[生地による季節]
*紗や絽の夏生地は、単衣仕立(一枚仕立裏無し)に。====⇒盛夏を中心に着用
*夏生地以外(縮緬・紬・麻・とにかく透けない生地)
===⇒単衣仕立て(一枚仕立裏無し)に。基本的には4月5月・・9月後半~10月初め
*透けない生地を袷羽織に====⇒少し秋風が立ってきたら登場させましょう
--------------------------------------------------------------------
[季節による羽織と着物の組み合わせ方]
*1)袷着物+袷羽織 = 10月中ごろ~4月ごろ
*2)袷着物+単衣羽織 = 4月中頃あたりか10月早々~10月中ごろ
(この組み合わせは、要するに *1)の組み合わせだとちょっと季節感が外れ
暑苦しいなと言う時の奥の手。季節の変わり目に便利な使い方です。)
*3)単衣着物+単衣羽織 = 5月中ごろ~6月早々
*4)単衣着物+薄物羽織 = 4月末ごろ~6月末
*5)薄物着物+薄物羽織 = 7・8月(場合によって9月中ごろまでOK)
番外編
*6)袷着物+薄物羽織=要するに『人の装いやし、ほっといて』と言う分ですな
着物の質感が涼しげであれば、袷を単衣風に着る事が出来ます。
最終的には見た目と、着る人のお洒落心が全てです!
--------------------------------------------------------------------
[仕立て代]
羽織を作る時の予算は?=生地代+仕立て代
◎袷羽織が(3万円~)。単衣羽織が(2.5万円~)です。生地により多少上下します・・・
これに生地代金を+したものが予算となります。
◎最近は羽尺(羽織の用尺=3丈12m程度の反物)の生産が極端に少ない為
着尺の中から羽織にふさわしい柄いきを選ぶことが多いです。
◎着尺(着物の用尺3丈5尺)でも羽尺でも仕立て代は同じです。
◎出来上がったら、これに羽織紐を付けて、さぁお洒落なスタイルが完成です!
七五三お参り
孫達の7つと3つのお参りを平安神宮でしてきました。
お天気も良く暖かい良い日でした

7つの衣装は、今年手描き友禅で作った「黄色地・折鶴散し」の晴れ着。
3つの妹は姉のお下がり。白地に赤の摺り疋田を市松に配置し紙風船を散らしてあります。
(摺り疋田は前述の記事の摺り疋田)
染や家業のじぃじが、成人式の小型のような着物は、いやや!と、こだわって作った会心の子供着物。
あどけなさを壊さず、しかも着物らしい気品もある出来ではと自画自賛。

二人の帯は、大人のそう絞り帯揚げを日本手ぬぐいを折って芯にし、後ろで蝶々結び。
これが楽々の着心地の素です。
胸元には、筥迫 ・扇・お香入り帯飾り、かんざしも一杯つけ、お洒落しました。
3つの子は鈴の入った草履も嬉しく、走り回って元気元気。
孫達は前夜も試しに着せたら、『お姫さんのおべべやし、このまま脱がへん』と、ことのほかお気に入り
『明日朝から着るし、な!』と無事脱がせました
平安神宮には七五三に人たちも多く、あどけない子供達はほんまに可愛らしい!
小さくても「ハレの日」をよく承知していてとってもかしこくお祓い・祝詞にかしこまっていて
(それでもじっとしながら上の7つの子は、帰りにおもちゃくりゃはるかな?と期待はいや増し
おかしかったです。
自分の背と同じぐらい大きなお土産のおもちゃを、抱きかかえ、離さなかった3つのお参りをちゃんと覚えているのかな(^_^)
上の子が7つと大きくなりました。
二人の晴れ着は同じ寸法で仕立てた四つ身の子供晴れ着。
それぞれの身丈にあわせ、肩・袖・見頃の3箇所に縫い上げ(揚げとも言う)をしています。
3歳から8歳までは充分きられ、昔からの知恵の詰ったこどもの衣装です。
七五三の衣装
七五三は11月に行われます。
近づいて来て、着物の雑誌や新聞の折り込み広告に
衣装を初めいろいろな情報が載っていますが・・・
現代の七五三衣装を初め、子供の着物の文化が昔に比べ劣っていると思います。
子供の可愛らしさを最大限に引き出す文様の感覚を
今のきものを作る人たちがあまりご存じないような。
まるで成人式衣装のサイズのみ小さくしたような衣装が多すぎませんか。
子供の可愛らしさは、豪華絢爛や仰々しさを極力避けるのがあたりまえやったのに
それが無くなりました。
模様は漫画っぽくならず、しかも可愛らしさを壊さず
ぱらっと無地場も多く、騒がしくしないといった事が大事なポイント。
今年の夏、お宮参りの衣装をそのように意図して手描きで染めましたが、
今回は袷せの子供衣装をご紹介します。

四つ身の寸法は三歳のお参り以後、揚げ(縫い上げ)を少しずつおろしながら7歳まででも着られます
洋服では不可能な、最低でも5年間は着続けられるという、抜群の合理的な面があります。
七五三だけでなく結婚式への出席、お正月、晴れがましい場所へ
子供の晴れ着として、何事かあれば何度も着る事が出来ますよ。
着物包み 大風呂敷
着付けの練習会をしていますと
家から“きものさんぽみち”までの着物の運び方が問題になります。
大きな紙袋・大きなボストンバッグ・機内持ち込み大のトランク
中には海外旅行にいけそうな大型トランクまで登場します
着物は絹の布地で案外重たい物です。
その上保護とたたみじわ予防の為たとう紙(「文庫」とも呼びます)
着付けの紐などが加わって、普段の生活にない様な大きな荷物となります。
ここで風呂敷が大活躍
それもたとう紙がしっかり包める大判風呂敷が重宝します。
室町の和装品の問屋さんで大きな風呂敷を見つけてきました

秋にピッタリの「月と兎模様」(黒地)価格は本体2,000円(送料800円)
この柄のほかにも多数揃いました!
木綿厚地の120cm角 すっぽりしっかり包めて本当に重宝します。
風呂敷で一旦包み、これを紙袋でもかばん類でも入れるようにすると
着物や帯を汚したり傷めたりしません。
これだけ大判だと、テーブルクロスにしたり、暖簾に仕立直したりと
いろいろな使い方が出来ますよ。
他の模様も沢山新柄で出ました。お洒落な可愛らしい大型風呂敷を
日々の生活に活用してください
子供の夏晴れ着・絽友禅着物
子供の衣装は、大人と違った展開が必要です。
二昔まえには、あどけない子供の可愛さを最大限に引き立てる衣装がありました
今染められているのは、成人式衣装を小型にしただけ、『こーと』なのです
子供のあどけないかわいらしさはちっとも出ません。
文様も最小限に、ぱらっとあったら良いようです、無地場を多めに取るのがポイント。
元来子供の着物は子供の衣装の良さを知っている専門の染屋さんで染められていました。
いまもその流れを守り子供らしい可愛い衣装を染めているところは殆んど無いように思います。
どこを探しても子供にふさわしい衣装が無いので、こうなればうちで染めるしかないと
この夏も、孫の絽の晴れ着を作りました。
(三人目の孫のお宮参りの行事に着せたいと・・・)

図案から考案し、手描き友禅で染めました
青の「観世水に花」はこの子が3歳の時染めたものです。
ピンクのほうが今年新調した「紙風船」の着物
二人ともそれはそれはお気に入り。
子供の着物には、一つ身(産着)・二つ身・三つ身とあります(数字の大きいほうが大きい寸法)
この写真の着物は、両方とも3つ身です。
同じ3つ身、なぜ着丈と裄が違うかというと、子供の着物には年令によって
縫い上げ(揚げ)の寸法をその時の身長・裄に合わせ変えているからです。
(毎年、着る前に身丈・裄を調整します。縫い上げは肩と見頃と袖の3箇所)
3才の時には、揚げを二重に取ります。
大きくなると一重になり、揚げ寸法も少なくしていくのです。
3歳頃から着始め、7~8歳ごろまで着られるという優れものです。
文様や意匠以外にも大きくなっても長く着られる着物ならではの知恵が詰まっているのです。
このほかにも、いろんな部分に苦しくないよう工夫をしてあります。
帯は、大人の総絞りの帯揚げを使っています。
さらしを畳んで前板代わりの芯にし、後ろでリボン結びしています。
お襦袢は省き、別衿を後ろのみ縫いつけてあります。
袖も振りのみを袖中に縫いつけ、見頃は着物1枚のみで着られます
(タンクトップの綿シャツを汗取りに着せます)
楽々の着心地でこんな風に走り回り跳びはねていましたよ・・・
子達の着物を作ろうとされている方で既成の衣装がも一つやなと思われる方
どうぞご相談下さい!工夫その他レクチャーします
---------------------------------------------------
「こーと」という京言葉 聞かれた事おありですか?
「地味な」「年令にふさわしくない衣装」などの意味です。
例:今の若い人は「コートな」服や着物を選ばはるなぁ
というように遣います。
上に羽織るコートではありません
自分で作る 帯留
- Date
- 2007-07-25 (水)
- Category
- 着物
着物のお洒落、いろいろあります
もちろん着物や帯にこだわる事からはじめますが
次に、帯揚げや帯締めの効果的な使い方を凝る
お襦袢や八掛けがチラッと見えたときの思いがけないインパクト
人には見せなくてもおしゃれの極・羽裏(羽織の肩裏)
などなどいくらでも楽しむことが出来ます。
その上を行くおしゃれに帯留があります。
売っている帯留はもう無限のアートの世界が繰り広げられますが
自分でもいろいろ工夫して楽しめます
若かりし頃のイヤリングをいくつか、金具をペンチでとり去り
帯留の金具を強力瞬間接着剤でつけました(ビーズ手芸店・手芸材料店などで入手できます)
出来上がりはこんな風です
ブローチは、帯留金具を利用すれば加工せずそのまま帯留になります
いかがですか。
おかぁ様世代のアクセサリーやおばあちゃんのブローチなど、今やとてもお洒落なものです。
眺めているだけでも楽しくなる帯留コレクション
着付け教室もグローバル
先日の着付け練習会に、オーストラリア出身の男性が参加。(お連れ合いは日本人)
日本語が流暢で会話はまったく困りませんでした。(ほっ)
最初来られたわがメンバーの、職場仲間に輪が広がり、着物をキーワードに“きものさんぽみち”の中で
嬉しい一大勢力になってきているのです。
この日も仲間が又広がり、職場のお仲間5名の合同練習会となりました。
出来上がりに「ハイチーズ」
着丈がちょっと足りなかったので、『いずれ袴を見つけてきます』と意欲まんまんで頼もしいです。
奥さんもご一緒の練習で、着終わった後惚れ惚れと男性が眺め続けておられるのが微笑ましい。
初体験の着物着付けは如何でした?
夏薄物きもの
ポーラが夏着物の入門編ならば、絽 紗 上布 は上級者編。
かなり透けますでしょ。
これを着る時は、汗取りの肌襦袢をしっかり着ます。
(先日ご紹介の灯芯のものなどは、優れもの。丸一日着た後もかなり汗を防ぎました)
裾除けもしっかり、着物丈と同じぐらいに裾まで落として巻きましょう。
裾に足がにゅーっと透けると、つや消しです
その上に絽・麻上布・などの長襦袢を着てからきものを着ます。
帯も夏のものをつけると軽くて風を通します
絽綴れ・紗・麻などの名古屋帯や洒落袋帯。羅の帯などもざくざくに感一杯で大変軽い涼しい物です。
ポーラ ・ サマーウール 夏の薄物着物
最近の“きものさんぽみち”で断然多い話題は、 やはり夏着物・薄物 のお話。
浴衣のワンランクも2ランクも上の夏のおしゃれ着物
薄物というと、絽・紗・夏結城・夏紬・上布(麻)などがを思い浮かべます
絹や、麻の薄物は上品な究極の魅惑の衣装、皆さんの憧れですよね。
上賀茂神社神社の夏越の祓に夏着物で出かけました!
この日も、薄物おしゃれは、相当熱い視線を受けみんな大満足でした。
浴衣からいきなり絹絽・紗は自信ないと思われたら、 ウールはいかがでしょう。
えっ夏にウール??!
いえいえサマーウールです。
昔から、夏のお出掛け着に愛用されている着物地にごく薄地の透けた「ポーラ」と呼ばれ物があります。
“撚り”の強いウール織糸に、絹糸を混ぜて平織りにしたものがサマーウール。
(左から二人の白い着物と赤い着物が、サマーウール。右の二人は絽と浴衣)
この織物は、夏の紳士服の素材としてアメリカの紡績会社で開発されました。
ここでポーラと名づけたと言われています。
昭和前期の夏背広を着たダンディーなお父さんをイメージでしてしまいます。
強撚糸は「しぼ」が生じ、皮膚への密着度が少ないと言う特徴があります。
その上「絹」を混ぜてシャリ感を強調した涼しい生地です。
(絹の割合は織り元によって18%~35%といろいろ)
絹麻の薄物と同じように、真っ白の長襦袢を合わせますと、白が透けていっそうの涼感がでます。
又ウールならではのメンテナンスの気軽さもメリットの一つ。
着物洗いでなく、普通のドライクリーニングでOK。
価格が洋服ジャケット並なのも嬉しいところ。
最初の夏薄物として若い方にも手の届くところにあるのでは!
この夏、“きものさんぽみち”のもう一方の話題は「灯心入り・汗とり肌着」
長襦袢の下に着ますとかなりの汗を吸い取ってくれ着物と帯の痛み具合が違います。
着付けに“きものさんぽみち”独自工夫の「撥衿・袖合体式・夏仕様の半襦袢」を合わせると
いっそう着心地良く、半襦袢自体、洗濯機OKの気軽さ
針は怖い
- Date
- 2007-07-03 (火)
- Category
- 着物
先日着付け練習会で怖いことがありました。
お母さんの嫁入り道具だった、しつけ糸の掛かったままのきものを持って来られた方があります
(“きものさんぽみち”にはおかぁさんの着物をご実家の箪笥に中に
再発見された事がきっかけにで、着付け練習を初める会員がかなり多い)
無事練習を終え、たたみ方をレクチャーしている時
『あっ針が!』
なんと衿先に縫い針が入ったままになっていました。(危機一髪)
以前仕立上ったきものに初めて手を通された年配の女性が
『あっ』と言って針が刺さったと訴えてその何時間後かに
なくなられたと新聞で読んだ事があります。
うちの会社には検針器は常備してあり、必ず針の有無を確認して出荷します。
又縫い物の初めと終わりに針の数を数え、縫い針の糸をすこし残して針山に刺しておく
等の注意を母が口やかましくしていました。
きもの生活を始めると、必ず針仕事が必要になります
どうぞ充分に気をつけて針仕事してください
新しい家族誕生 着物が作る人生の節目
この初夏、我が家に小さい家族が増えました。
万事洋服が殆んどの現代ですが、
これからいろいろな節目に着物が大きな役目を果たします。
まず産院から退出する日の衣服。
柔かい二重ガーゼやよく洗った薄手のさらしで作った
打ち合わせスタイルの着物風肌襦袢が一番。
やさしく包む肌着がいいですよ。
一番小さいサイズでも、すぐ肩脱ぎになってしまいそうな
小さな体で一生懸命お乳をを飲む姿は何とも愛しいもの
次に着物が登場するのは、氏神様に祝福を受ける「お宮参り」の産着。
背中に縫い目の無い、一つ身も、
背守りも、魔物が背中から入るのをしっかりと防ぎます。

この後も3つ参り5つ参り7つ参りと進みます
そのたびに成長を喜び、健康を祈るおまいりに
晴れ着としてのきものを調え祝います・・・・
東京きものさんぽ
東京は行くたびに新スポットが登場していますね。
仲の良い有人(家人は悪友といいます)に
今回は汐留あたりに連れて行ってもらいました。
<私好みを熟知の友人設定・東京さんぽコース>
太田美術館
この美術館は珍しいことに履き物を脱ぎお風呂屋さんのような下駄箱に入れて入館。
館蔵名品展 -春の宴と美人たち- お花見主題の見ごたえのある画を堪能
幔幕の影から若殿様を観んとする若熟年美女軍団の図を初め肉筆ならではの魅力ある作品が一杯
残念ながら20日閉幕、でも5月の展示もよさそうですよ。
↓
出光美術館
大好きな志野の焼き物をじっくり楽しみ (4/22まで)
黒織部の名品に遭遇したのが望外に嬉しい展覧会でした
↓
楽しいお昼は
汐留・ロイヤルパークHのレストラン 「ハーモニー」のランチビュッへは
東京タワーの大きく見える席、 手軽な料金でお洒落なお料理でしたよ
汐留の日テレタワーの大時計 ご覧になられました・・・
「ハウルの動くお城」のようと思ったら、宮崎駿の作った
世界最大級のからくり時計(28トン・幅18メートル、高さ12メートルと)やそうです。
子供も大人も動く時間には沢山見物するようです
(この日は残念ながら雨が降っていて待ちきれずに次に進みました)
↓
お別れ前の定番は、八重洲ブックセンター
新刊旧刊取り混ぜての本三昧に満足満足のひと時
(ここは15,000以上買うと宅配料無料のサービスがあります)
京都まで重たいのを持たずに帰れるので、思わず沢山ゲットしてしまいました。
きものさんぽを楽しんだ上に帰宅してから好きな本が送られてくるというおまけの楽しみは
堪えられません!
「ふ」さん良いとこへ一杯連れて行っていただき有難うございました! また行こね。
着物で東京通勤ラッシュ
用事があって一週間ほど東京へ行って来ました。
移動は新幹線、2時間半の着物旅。
普段から締め付けずに楽に着るていますので
まったく服と同じように行動できます。
今回は春色の浅緑の紬に友禅小紋のちょい濃い目緑の羽織
帯は黄色のイカット模様の紬名古屋帯
品川着が夕方6時半ごろになり、山手線で世田谷へ廻ります。
と名高い東京(退社)ラッシュの真っ只中に入ってしまいました。
音に聞いてはいましたが初体験は強烈でした。
もまれるかと覚悟して乗り込むと他の人たちは
ぎゅーぎゅーなのに私の周りだけ15cmほど輪状に隙間が出来るのです・・・
おかげさまで帯もぐしゃっとならず足袋を踏まれる事もなく無事目的地に着きました。
偏に着物のお蔭かとおもわれます。
意外なところで着物威力の一面を知りました。
乗り合わせた周りの方たち、有難うございました。
京の町屋の花嫁さん
着物にも色々有ります。
衣装の格式から言いますと女性の憧れ「お嫁さん」の衣装が、最高の晴れ着といえると思います。
『お嫁さんの衣装は、どう着るのかな』と言う疑問が折に触れ浮んでいました。
京都の町屋で花嫁姿の写真を撮るのが夢だったというTさんと
思わず話が煮え、我が家を会場に「お嫁さん着付け撮影会」をやってみようということになりました。
せっかくの計画なので、かつらもちゃんと付け、
プロのカメラマンにちゃんとした写真を撮ってもらおう・・・
と言っている内にだんだん本格的になってきて
どうなることやろと思う内当日に!
花嫁さんの頭ヘヤースタイルは「文金高島田」(ぶんきんたかしまだ)と言う髷を結います。
衣装は我が家の宝物「裂合わせ唐織打掛」
打掛の下には、掛け下着物(白無垢の振袖)に、掛け下帯(今回は金泊無地袋帯)を
締めます。
お嫁さんに欠かせない小道具は、頭に、角隠しと櫛・笄・簪(くし・こうがい・かんざし)
守り刀(懐刀)・筥迫(昔の化粧ポーチ)末広(お扇子) など・・・
手持ちの道具類が役に立ちました。
Tさんと着付けの練習を何回も重ね
興味のある人にも見学方で参加と、楽しい準備期間でした。
当日は、かつら・メイクはプロにお願いし、沢山のノウハウを教えてもらい得難い経験をしました。
さて、できばえはこのように・・・
いかがでしょう。
これらはカメラマンの撮影の周りを、まいまい邪魔しながらデジカメで撮った写真です。
町屋ならではの障子越しの自然光にこだわった映像を作ろうと
日が差したり蔭ったりにしばしばシャッターの手を止めながらの作業は、
プロカメラマンのこだわりそのもの。
アルバムの出来上がりが楽しみ!!
しかし花嫁姿は初々しく 美しかった!
Tさん、夢はかないましたでしょうか?
私も、母の手縫いの打掛が、晴れ舞台の衣装として再び活躍させられ
これもまた嬉しい日でした。
きものリフォーム術 身丈を伸ばす
とても大きな思い出のある衣装が箪笥に眠っていませんか?
先日、おばぁさまのお気に入りの訪問着を何とか着たいと言うご相談がありました。
2世代前と言うと平均身長が150cm内外の時代。
15cmぐらいは身丈が足りません。
『孫入れ』と言う方法が有ります!
ほぼ同じ色合いの布地を継ぎ足して身丈を伸ばそうという物です。
このように「まち」を入れて希望身丈を実現できました。
この着物の場合、元の着物丈から5寸:14cmぐらい長くなりました。
身長で言うと、おばぁさま145cm、お孫さん163cmの人の衣装にと
生き返り大変喜んでいただきました。
作業手順
①解き・は縫い:着物をほどきもとの反物にする
②洗い張り:水でしっかり洗い汚れを取る
③地直し:しみなどを取りきれいにする
④湯のし:反物の幅などを蒸気で一定に揃える
⑤足し布を同じ様な風合いの生地で別染めする。
⑥孫入れの位置を決め継ぎ足す
⑦仕立てる
【注意点】
仕立て屋さんにもいろいろ有ります。
孫入れの経験がない、又はその知識を知らないお店もあるので
よくよく確かめて依頼する事が大事です。
簡単に依頼して、出来上がってきたら まともにおはしよりに継ぎ足し布が
見えてしまったと相談を受けた事がありました。
かなり費用がかかるので、復活させる希望の強さと費用の点をよくよく考え
実行しようと思ったらご相談下さい。
着付けのコツ 帯・ビフォー・アフター
前回は襟元の仕上げのこつでした、今度は帯です。
名古屋帯でも袋帯でも、お太鼓の裾を引き締めるとぐっと良い形になります。
ビフォー アフター
ビフォー アフター
コツは2点
◆仮紐を使っている時は、仮紐をあくまでお太鼓の底にくい込むように使い、
前で結ぶ時も、しっかりきついめに締めます
◆結びあがった後で直す時は、お太鼓からつながっている部分を引き上げて締める
赤い矢印、輪になっている部分の外側を引き上げ締めます。
抜き糸 絹糸の事
“きものさんぽみち”はひとりできものを着られる人が多くなればと
毎日着付け練習会を行っていますので、当然毎日きものを着て過ごします。
そうしますと、「足袋を洗う」「半襟を付け替える」と言うことを頻繁にします。
半襟を洗って、アイロンを掛け長襦袢の衿に糸で縫い付けるのですが
衿を外す時、少し気をつけて糸をぶつぶつ切らないよう、長めにほどきます。
この残しておいた糸で再び縫い付けると、だいぶ糸の節約になります。
母やお姑さんが、針刺しに沢山の抜き糸を ふわっと 置いたはった事を思い出します
おんなじことをしているのに気がつき『ふふっ』と頬がゆるみます。
糸だけでなく、木綿でも絹でも布も同じようにぼろぼろになるまで大事に大事に使いまわしていました。
着物から出発した布が、おでんち(半纏)やお座布団、おふとんは当然の事
しし布団(赤ちゃんのおねしょ対策専用布団)
しまいに雑巾やそこら辺をふく布として使いきりました・・・
「節約」と言うだけでなく、蚕が一生懸命作った絹糸を大事に使う心。
丁寧な暮らしは、心も穏やかになる気がします。
着物の「たもと落とし」
あなたは両たもとに何を入れたはりますか?
私は大抵日本手ぬぐいやハンカチ・ティッシュのたぐいを入れて出かけます。
たもとは、帯の胸元と同じく、大変便利なポケットです!
今日、練習会で面白い工夫をしている人がありました。
長襦袢の両袖先に、洗濯ばさみを留めたはるのです。
『何の為?』
『少し着物袖丈より短めなので重石になればと・・・』
そう、1・2cmの短さをひぱって伸ばそうというのです。
似た工夫は、江戸時代や明治にも見られました。
このような「錦裂製」の高価な物のほかに、生成り無地で作られた実用的な物も有り
「たもと落とし」と呼び、お香が入いっていたようです。
紐は、引っ張り出す時便利です。
大きさはいろいろですが
13・4cm×7・8cm、厚みは5mmと言うところでしょうか。
ちょうどポケットカイロくらい・・・
使用済みを可愛い布で包んで作れそう!
たもとがくしゃくしゃとならず、すとんときれいな形で落ち
きれいなシルエットと、たもとの美しい動きをするよう工夫したものです。
昔からお洒落さんは人知れずいろいろと頑張っていはりました。
背抜き袷着物
毎日の着付け練習会では色々なご相談を受けます。
昨日、
『大変暑がりなのですが、4月頃まだ袷の時期に暑苦しくない着物はあるでしょうか?』
と聞かれました。
こういうときは
男性の盛夏の背広や、合い物背広の裏地のように
胴裏を背抜きにして一枚仕立てにし、袖裏と八掛のみ袷様にするという手法があります。
単衣を着るには少し早すぎるが、気温は上昇、暑いわ!
と言う今年の3月上旬の急な暑い日や5月早々までの季節にピッタリでしょう。
袖の振りからは裏地が見え隠れ、袖口と八掛けの色もお洒落に楽しめます。
黒地紺地など濃い目の地色着物に、
緑の八掛け、紫の八掛けが最近のお気に入り・お奨め色あわせです。
今回のご相談者は、古代紫の無地着物に、緑の八掛けを合わされました
大変お洒落な組み合わせでしょう。
花嫁・打掛
我が家には、3枚の打掛があります
1枚は、以前ご紹介した母手縫の「唐織能衣装・裂取打掛」

もう1枚は、自身の花嫁衣裳「唐花七宝紋 唐織打掛」

それと白無垢の一揃い
手元にあるのを幸い、今日打掛を実際に着付けしてみました。
裾お引き摺りに着るので、おはしょりは作りません。
掛下帯は、袋帯より少し幅が狭く、お文庫に結びます。
お嫁さんの小物が一層豪華さ厳かさを演出するので欠かせません。
筥迫 ・懐剣(御守刀)・末広(黒塗)・抱え帯・
それぞれ組紐の花結びが華やかです。
これらの小道具で、一層きりりとしたお嫁さんに見えました!
来週もう一度、本格的に文金高島田に結って角隠しをつけ
撮影しようと計画しています。
どうぞお楽しみに。
英国で和装花嫁さん
いま“きものさんぽみち”に
4月・ロンドンで行う結婚披露パーティに、自分できものを着ようとお稽古に励んでおられる
母子さんが居られます。
ありきたりの衣装でなく、大叔母さんの遺愛の晴れ着。
大振りの古典的なグリーングレー地に、朱の牡丹の友禅が大変見事な衣装です。
帯はお母様の本金を使った正倉院文様白地袋帯。
花嫁さんといえば、振袖の時も、打掛下着物の時にも
御守刀、お扇子、筥迫 (はこせこ)、帯の下部に巻く抱え帯など小道具が独特です。
大叔母様譲りの筥迫以外これらを全て手作りで揃えようと奮闘中です。
組紐の飾り結び(花結び)など、
今まで興味の無かった着物や着物関連のの深い文化に今回目覚めたと
楽しみながらの準備作業を見ていると、こちらまで嬉しく、
着付け練習応援方で気張っているところです。
当日の写真など戴いたら又ご紹介したいと思っています。
[下記に花結び画像]
着物好き嵩じ町屋暮らしへ
“きものさんぽみち”のメンバーはほんまに多彩。
中にはこんなメンバーも!
『きものを着て、町屋に暮らす』を理想にしておられたご夫婦、
このほど念願叶い、本格的な形態の町や暮らしを始められました!
本格的な古来からの町屋スタイルに戻されたお住まいだそうです。
ご夫婦は、休日など私時間・全て着物で過ごされておられ
割烹着・前掛けが大活躍している様子。
板張りの台所を、はしり庭(流しや調理台が土間になっている)にわざわざ戻されるという
徹底ぶりに象徴される生活スタイルのお話に感銘しきりでした・・・
今年の冬がたまたま暖冬で、初年度としては緩やかな環境だったと笑っておられました。
長火鉢・障子・ふすま・サッシでない木製建具、
夏もエアコンなし、蚊帳活躍の日々だそうです。
“きものさんぽみち”の集まりでも、よく「たすき掛け」でお手伝いしてもらいます
Sさん宅もこんな風情なんでしょうね。
京町屋作事組のウェブサイトにこの記事が掲載されています
のぞいてみられませんか・・・
京の一月
猪の歳 亥年 が始まりました。
“きものさんぽみち”の「ひとりできものをきられる会」も
新しい歳の練習会明日から開始です。
さて1月の京都
暖冬気味で頼りないぐらいですが
他都市から来られると、かなり寒いと皆さん仰います
きりりと冷えた街を温かい着物で散策していただくのも風情のあるところかとお奨めします
◆7日(土) 白馬奏覧神事 上賀茂神社
七日正月で七草粥を頂く日、上賀茂神社では社頭に七草粥を供え神馬を引き出して祭神にご覧頂くという行事です。折敷に載せた(一晩水に浸して柔らかくした)大豆と人参を与えて人々の1年の安泰を祈願します。元は宮中で行われていた白馬(あおうま)節会を神事化したもの。一月七日、「人日(じんじつ)の節句」に青馬を見ると一年中の邪気・病魔を祓うとされる中国の故事にちなんで始まった。古来、青みかがった馬が使われていましたが、醍醐天皇のころから白馬を用いるようになってからも白を「あお」と読んで、名残を残しています。青は春を示す色。又馬は陽の獣とされ邪気を祓う動物でした。また陰陽5行では「水」であり農業に大切な水をつかさどる意味も持ち豊作を祈る意味もありました。
◆8日(月) 泉涌寺 七福神めぐり
福神の特別開扉(各塔頭寺院・日出~日没) 福笹吉兆授与 甘酒、こぶ茶、小豆粥の無料接待
◆8日(月) ~12日(金) 初ゑびす 恵美須神社
招福祭、湯立て神楽、餅つき神事(8日) 宝恵籠社参(8・9日) 宵ゑびす祭(9日)
初ゑびす大祭(10日) のこり福祭(11日) 撤福祭(12日)
◆9日~16日 祇園のえべっさん 八坂神社 八坂神社境内の北向蛭子社
◆12日(木) 奉射祭 御弓始神事 伏見稲荷大社 午後2時から
本殿祭のあと、神苑斎場で奉射の儀が大蛇に見立てた注連縄に、矢を放ち邪悪を祓います。つづい、2人の神職が約20m先の大的に矢を射って、その当たり外れで五穀の豊凶と景気の吉凶占いもします。破魔弓と神矢で邪気を祓い陽気を迎える神事
◆14日(日) 法界寺裸踊り(修正会)
修正会法要 裸踊り 結願にあたる14日の夜から、体を清めた信者の男達が下帯のみの裸で、祈願を込めて踊ります。下帯は安産のお守りといわれています
◆14日(日) 柳のお加持と弓引き初め 三十三間堂
柳のお加持:内陣を無料開放し、参拝者に柳の枝でお加持の浄水をそそぎます。
恒例の弓引き初め(新成人が女性は振袖・男性は黒紋付に袴できりっと弓を引きます
◆15日(月) お粥神事 下鴨神社 午前10時
小豆粥、大豆粥を神前に供し、接待(志納)も行われます。
“きものさんぽみち”でも14日着物姿で小豆粥をお祝いしその後「女正月」の日と
皆で初詣にまいります。
◆15日(月) 初六阿弥陀めぐり
阿弥陀如来の名号を念ずれば極楽往生するとされる阿弥陀信仰の行事。
1.真如堂(左京区浄土寺真如町)
2.永観堂(左京区永観堂町)
3.清水寺阿弥陀堂(東山区清水)
4.安祥院(東山区東山五条東)
5.安養寺(中京区新京極蛸薬師)
6.誓願寺(中京区新京極三条)
◆15日(月) 左義長(とんど)祭 平岡八幡宮・新熊野神社
注連縄、門松を境内で火を点け、神前の鏡餅を焼いて歳神さんを送るといわれます
◆20日(土) 城南宮 湯立神楽 午後2時から
大きな釜に湯を沸し、祓神楽、御弊舞を舞い、悪霊退散・無病息災を祈ります。
◆21日(日) 初弘法(終日) 東寺
◆25日(木) 初天神 北野天満宮
きものは足元で決まる
美しい着姿の人を見て、どこが違うのかと考えると
足元がきりっとしていることが多いのに気がつきます。
足元は足袋からです。
日本舞踊の舞手、祇園の舞妓さん芸妓さん等は特に足袋が大事。
「ひとりできものをきられる会」のお稽古の参加者をたくさん見ていますと
足の大きさ、(長さ)は合っているが、足幅が合わずにぶかついていたり
変なところにシワがよっていることを良く見かけます。
みんなに聞くと、足の長さのみを選ぶ基準に購入している人が殆んどです。
大抵の足袋会社からは、足長だけで無く
例えば「並型・ほっそり型・細型」「ささ・並・ゆたか」等の名前で
「足幅」のいろいろな種類を取り揃えています。
今、“きものさんぽみち”では右足のみの試着足袋を取り寄せ
みんなであれやこれや言いながらためし履きして遊んでいます・・・
以外に今までのサイズが合っていないと判りる場合が多いので驚きます!
一度、足のサイズ(足幅・甲周り等など)を測ってみてください。
足袋やさんのサイズ表と照らし合わせて、ぜひピッタリして履き心地の良い
足袋を手に入れてください。
疲れ方も、着姿も格段のアップとなる事請け合いです。
ご質問があれば“きものさんぽみち”までどうぞ・・・
きものでおさるさんの話
“きものさんぽみち”の町屋で着付け練習会を開催して、まる6年。
ウェブのみの公開なので、各人が検索し たどり着いてくださる方が殆んど。
どうしても“きもの”をマスターしたいと強い意欲のみなさんです。
従って、棒を折る人が少ないので嬉しくおもっています。
参加者の職業・出身地も大変多彩、
居ながらにして各地の興味深い様子や愉快な体験も多く聞けます。
そのなかでマダガスカル島の「ワオキツネザル」の研究者が居られます。
10月のフィールド調査(出産期)に行ってこられたばかり。
その最新情報をお話いただく機会を作れました。
着物との関連はと言われると、つらい物がありますが まぁそれはさておき....
マダガスカルは大陸と離れているゆえに、独特の生態系を保持するきちょうな場所です。
お話の研究フィールドは、マダガスカルの南部自然保護区域。
独特の自然風景・バオバブの並木道などエキゾチック!
ここにワオキツネザルがいます。
(おサルと言っても、ニホンザル・チンパンジー達とは違って原猿類)
身近に見られるワオキツネザルは、京都市動物園に住まいしています。
(ただし野生に比べ、極端に肥て、同じワオキツネザルとは思えないくらいの体形差)
種類は2・30種(またはもっと多数)あり色々な体色がありますが、
一般的イメージとしてはグレーの体にふさふさの尻尾。
その尻尾に黒の輪が何本も入ったものを想像されるかもしれません。
どの種も、顔立ちのよい大変素適なおさるさんです。
立って歩いたり、朝には体を広げて日光浴したりユニークな場面を見たことがありません?
一般的なサル社会とは異なりワオキツネザルの場合はメスが断然優位
しっかり「女性上位の社会」です。
最下位のメスよりもオスの方が弱いのです
(たとえば道でメスに出会ったオスは、
『や、どうもどうもすみません、ブツブツブツ・』
と言う風情で道の端によける程の劣位だそうです。
(そういう社会は、概して平和なと言えるのではとおもっています)
4~5月に4時間ほどだけ雌が発情、雄同志はこのときは激しく闘争
腕を挙げ、おいでおいでのような手つきででにおいを発散して
相手を威嚇したり結構激しい戦いが繰り広げられます。
面白いのは、勝者であっても、メスが気に入らなければ拒否するのだそうです!
いいですねぇ。
写真集を見せてもらいながら、素人にもわかりやすく上手にお話してもらって
あっという間に予定時間がすぎました。
あんまり面白かったので、第二弾も計画したいと相談中です。
着物とおさるさんにご興味がありましたら、次の機会にぜひ“きものさんぽみち”へどうぞ
今年の顔見世
今年も顔見世に行きました。
勘九郎が勘三郎を襲名し披露の最終興行が南座の顔見世。
お国が歌舞伎を起した京の町にゆかり深い役者の襲名、
人気高い勘三郎という事で、一段とチケットが取りにくい公演となりました。
3階席からの観劇でしたが叉これはこれで劇場俯瞰で面白い眺め、
マ、オペラグラスが大活躍でしたが・・・
夜の部の口上は逃せない一幕
きりきりとしたあの独特の言い回しの挨拶はいつもながらひきつけられ、
劇場全体観客も含めて高揚盛り上がりの一幕。
口上が終わると、30分の長めの休憩。
3階廊下にはゆっくりしたソファーがありお弁当タイムは快適。
今年は1等席が取れない分、お弁当をひいきのお料理やさんで誂えて持参
熱いお茶と共に楽しい歌舞伎弁当でした!
お目当て勘三郎の出番は「京鹿の子娘道成寺」
恋焦がれる僧への思いがかなわず、燃える心が蛇体となって
鐘ごと想い人を焼き殺すという歌舞伎はもちろん能・演劇・舞踊の題材となている
有名な演目。
可憐な娘の風情たっぷりの踊り
なんとも華やか、見ているものを引き寄せる愛嬌もたっぷり
人気がもっともとと納得するところでした
むすめの美しい踊りにちらちらと仄見える邪性、怪しい気配がだんだん濃く
なり最後は怖ろしい荒事の扮装と顔になり幕
この間、小坊さんや捕り手たち脇役も
トレンドを取り入れた台詞のやり取りで、滑稽な場面を配し観客を飽きさしせません。
仁左衛門の「俊寛」
顔見世にえらく地味な演目。
もっと華やかな出し物に徹していてもいいのでは無いかとも思いますが
あっという演出もありそれはそれで面白く見ました。
(まえに中村吉衛門の俊寛でも、最後の海の舞台装置がダイナミックで
思い切り効果を上げていたのを思い出しました。)
さて今年は何を着ていこうかというのも、顔見世の大きな楽しみです。
毎年帯だけは、大首絵浮世絵色紙型友禅の染め帯に落ち着きます。
寒い日だったので、むっくりの紬に今年新調で大お気に入りの茶地もみじ柄の羽織
となりました。
着物の人はたくさん居られましたが
まだまだ帯姿が大部分。
季節の装いとして欠かせない羽織は少数派ですね、まだまだ
なかにこんな可愛い羽織のお嬢さんも居られましたよ
今度お出かけの時には、皆さんも
京の底冷えに合う、あったかそうな風情の羽織をぜひともおしゃれにきてください。
赤穂浪士 慰霊法要
12月14日は、赤穂浪士討ち入り
京都は大石が隠棲した山科、目くらましに遊んだといわれる「一力」等
多くのゆかりの場所があります。
事件の後、切腹した小野寺十内にゆかり深い西方寺(東山二条)でも
毎年慰霊法要が行われています。
小野寺十内の縁につながる人が遠方からも列席されます。
私達も参列しました。
京はことさら冷える時期、着物を紬にして羽織を重ねて出かけました。

本堂内陣の周りを歩き巡りながらの声明による珍しい形式。
派手さを押え、奥ゆかしい法要です!
法要後、討ち入りの日の雪にちなんだ「つぶ餡に白化粧のきんとん」と
お抹茶の接待に口とお腹がほころびます・・・
お抹茶を戴いている時後ろのおば様がさりげなく羽織の衿を
折り返して直してくださいました。
京の町に着物で出かけると人ごみに揉まれて帯がいがんだり
どこか不都合なまま知らないでいても
必ずお助け手が登場してそろっと直してもらえます・・・
着物の町ならではの自然さ、ありがたいです。
さて、最後は琵琶の弾き語りの奉納。
赤穂浪士討ち入りの一節が朗々と澄み渡る声で詠じら、
この出来事のいろいろが偲ばれるひと時・・・

最後に、ご住職さんのおだやかなお人柄の良く出ているご挨拶も
心に沁みる慰霊の会でした。
住職さんの後ろに見えるのは、
このお寺にゆかりの深い秀吉の木像。
実際の秀吉の体格実物大といわれる像は
顔つき体つきそのままと言われる「秀吉」の等身大の像が特別に公開されます。
ある時火事が起こり、その時のご住職が背負って逃げられた逸話があるそうです
小野寺十内の妻は、西方寺にお墓を建立し、菩提を弔った翌年、
養女の眠る本國寺・了覚院に籠り、
『夫(つま)や子の待つらんものをいそがまし 何か此よに おもひおくべき』
という辞世の句を残し、数日食を断ち 自死するという最後を遂げています。
四十七士の周りには、埋もれ、知られていない
数多くの痛ましい出来事があったと推察できます・・・
京都は主君・浅野家に所縁深く
赤穂浪士の慰霊は、このお寺以外にも
祇園「一力」の主座敷の後ろの小部屋に四十七士の位牌が、
篤く秘めやかに祀られている他
山科大石神社やあちこちでも慰霊の行事が行われます。
洛趣会 京の偉大なるマンネリズム
洛趣会とは、京都の老舗中の老舗30軒が、毎年11月3日4日
主に大きいお寺を会場として自慢の品を展示する園遊会。
宮脇買扇庵 とらや ゑり善 尾張屋 美濃幸 一保堂 永楽 辻留 寺内 いづう 松栄堂
伊と忠 竹・西河 千総 初瀬川 たち吉など有名な所ばかり
『売り申さず お賞めくだされ』のサブタイトル通り
各店のブースには選りすぐりの品々が並び目を奪います。
案内のはがきに毎年大きな天狗さんが。
きっと天狗してますと洒落のめしているものかと・・・
第1回が昭和3年 今年が74回目
会場も、東福寺 黒谷さん 相国寺 妙心寺 東本願寺 永観堂 萬福寺・・
京都の大きなお寺を網羅しています。
贅と都の粋を尽くした品々を見せてもらいお寺の佇まいも味わえる大人気の催し。
あちこちで、お店の人とのご挨拶が繰り返され 秋の京都の社交会場の様相。
このような会が1928年から80年近く続くとは
(運営も50年ほど見せてもらっていますがほぼ同じ)
なんとも贅沢でおっとりした会でしょうか
こんな会場には着物が一番! 皆で出かけました。
艶やかな着物美人が一杯来場して私達も立派に花を添えてきました!(#^.^#)
今年は祇園歌舞練場。いつも「都をどり」の会場になる艶やかな場所。
一通り見物の後は、お抹茶とらやのおまん・おはりやさんの一口そばでほっこり
会場の入り口には、京都独特の「配膳さん」というおじさん方が下足番をしています。
ここでは履き物係ですが、あらゆる会や宴席に出張し、
お客様の案内、お茶接待、お膳運び などなど運営に欠かせない
スタッフとして昔から活躍しています(「京の配膳さん」という著作も有るぐらい)
洛趣会のような会には欠かせませんよ
祇園真っ只中の会場の帰り道
来年第2回目のお茶屋さんで遊ぶ会を計画していますが
そのお茶屋さん「よしうた」さんの前を通り
一力の前を通って帰途に着きました。
あーおいしかったし、目のお正月したし
満足満足・・・
櫛祭り
毎年「く・し」=9月第4月曜日は古来女性の髪を飾ってきた櫛を供養するお祭りがおこなわれます。
東山・安井金毘羅宮では各時代風俗の髪型に結い、
その時代を忠実に再現した衣装で装った女性が参列して
古櫛や折れ櫛の供養神事がおこなわれた後、風俗行列が祇園界隈を廻ります。
櫛供養塚
百鬼夜行絵図に見られるように
古びた道具を捨てる時、丁寧に供養して塚などに納めお化けにならんように
鎮まっていただくという日本の祀りの形は奥床しい。
時代風俗研究の観方コレクションで有名な吉川観方と、南ちゑさん(故人)を中心に
昔のきものの正しい着付け、結髪の研究グループの櫛供養が発端。
神代から大正時代まで忠実に再現された衣装が目の前に見られます。
教科書で読み過ごす歴史上の登場人物と言うのではなく
血が通い、笑い泣いた人々として親近感を持ってしまいました。
それにしても、つやつやの黒髪が技巧を凝らして結い上げらて、
「ほんまに美しいー」とため息が出ます。
供養される櫛々・・・
様々な髪型はその時代のその女性の社会的な位置付けまで表しています。
娘さんの髪が、高島田のお嫁さんになり
新妻さんの髪になり、熟練のおかみさまになり・・・
また舞妓さんの割れしのぶが衿替した芸妓さんの髪形になってというのが
実際に見られる良い機会。
“きものさんぽみち”のメンバーともども見物に出かけました
揚げ巻き 耳かくし いずれも大正時代 今見てもモダン!
桂女:白い布で頭を包んでいます。 桂川であゆを獲り頭に載せて今日の町を商って歩いた
奈良時代 衣装は文様を加飾する原点、絞り染めが見られます
額と目元口元に朱の菱形のお化粧がかわいらしい
右の写真:レニングラードカウボーイご存知ですか?
位置は違いますが、このとんがり具合ええ勝負してます!
これまた、カブトガニ! スターウォーズのアミダラ女王や他の人のヘヤースタイルの
ヒントになったのではと思えるほどユニーク
日本のアクセサリーは髪を飾る物と帯飾り(帯留など)が多数派
美の極致のような櫛・かんざし・笄(こうがい)の見事さは言いようがないほど。
ここ、金毘羅さんは悪縁切りの霊験ありと有名。
境内には、縁切り祈願のおみくじを貼り付けた、このような石のトンネルが有ります。
ここをくぐると願がかなうらしい・・・
貼り付けられたものを見ると、
『私〇〇子と◆◆男の縁が切れますように』等と生々しい言葉が書き連ねてありました。
私達の衣装も、祖母のお下がり・母のお下がりです。
祖母の若い時、大正昭和初期の絽の染帯は「まっピンク」ともいえる
鮮やかなローズピンク、渋めのつむぎにこの鮮やかな色で
ぐんと若い衣装になって効果満点。
9月末とは思えないお天気と風俗衣装の艶やかさに興奮気味の半日
“祇園小石”のかき氷で口・喉も満足満足
生糸の秘密 精錬
- Date
- 2006-09-11 (月)
- Category
- 着物
昨夜“きものさんぽみち”の質問コーナーに
--------------------------------------------------
『先日、正絹で作られたカード入れを買いました。内側に、「先練」と書いてあります。
反物のハギレを使って作られたものらしいので、反物の端に印刷された文字のようです。
(手作り品ですので、その文字があることで更に手作り感が増して、いい味を出しているな、と思います。)「先練」の意味が知りたいので、教えてください。』
--------------------------------------------------
と言う問いが寄せられたので説明します
蚕の繭からとった生の糸は「生糸」(きいと)と呼び、顕微で見ると
絹糸の本体フィブロインを、膠質のセリシンが覆う二重構造になっています。
叉いろいろの不純物もついています。
絹本来の美しさと良さ(染色の発色のよさ、しなやかさ、艶など)を発揮させるためには、
石鹸・ソーダ・酵素等を使って色々な方法で洗い、セリシンなどを取り除く必要があります。
この処置を「精錬」(せいれん)または「練り」(ねり)と呼びます。
京都には「練り屋さん」と呼ぶこの処置専門の工場があり
大きな高い煙突が目印で、ここで精錬されるのです。
生糸の状態で精錬する事を「先練り」(さきねり)
布地に織った状態で精錬する事を「後練り」(あとねり)と呼んでいます。
先・後 それぞれの処置により、布地もおのずと味わいが異なります。
染色方法・織り方の違い・生産地による特色が多彩な着物生地を生んでいますが
最初の練の加え方の違いも大きく影響しています。
着物と言う衣装が生まれるまでには、生糸段階からこのような複雑な手間をかけます、
ここからも、まだまだ何十段階もの工程をたどり丁寧に丁寧に作られます
100年は大丈夫。
同じきものを何度着ても飽きず愛着深まるばかり・・・
同じ着物で何度登場しても顰蹙でない!
祖母・母・娘と三代の現役衣装になる
・・・という驚異的な「絹の着物」の秘密は
この技の集成に有るのかもしれません。
盛夏に「夏きものデビュー」実現
- Date
- 2006-07-28 (金)
- Category
- 着物
タンクトップでも汗だらだら
そんな横を、薄物きもので日傘などさしてさらっと歩けば
かっこいいでしょ。
あなたの「夏きものデビュー」実現ノウハウを
十二単から小袖へ、
室町時代に今の形に定着した着物は京の都が発信地。
沖縄の人も驚く京都の夏の暑さは、今も昔も・・・
この暑い土地で涼しくする為のたくさんの工夫が
積み重ねられてきました。
【涼しくする工夫】
◎天然素材を着る
暑い→汗をかく→洗える着物にする
と言う事でポリエステルにされる方も多いのですが
天然素材の涼しさを経験すればポリは着られませんね。
◎薄い織物を着る
セミの羽のような布地をふわりと纏う:想うだけでも涼しげ!
◎細い糸で織った着物を着る
夏大島・夏結城・夏紬など薄手デニールの布
◎糸の素材を涼しい物に
麻のしゃきしゃきを身に纏う=上布と呼ばれる麻織物が代表的
◎織組織の粗いものを着る
絽・紗など目の粗い織物を着て歩くと風が体を通り抜けます!
◎半衿も絽・麻などを使う
◎小物も夏仕様に(帯枕:糸瓜を芯に)
◎夏の足袋を履く
◎裾除けのまつわりはいらいらの素、ペチコート式が快適
◎長襦袢の素材も麻、絽、綿ローンなどが涼しい
◎見頃をクレープにした袖合体式半襦袢は、
毎回洗濯機で丸洗い出来最高。
◎薄物きものはまだまだ手が届かないと思っておられるあなたには
サマーウール(ポーラ)をどうぞ。
強撚糸のしゃきしゃきの透けた生地です。(ウールと絹の混紡)
浴衣よりぐんと風を通します
価格も反物からオーダーメイドで、浴衣2枚分ぐらいです。
【後始末編】
◎絹の着物、長襦袢は、よほどの汗でなければ陰干しでしのぎます。
◎麻素材の物は、強く絞ったタオルで汗をとんとんたたき
膝後ろのしわに霧吹き、きちんと畳んで「敷きのし」します
いずれもシーズン終了後、しっかり丸洗い(京洗い)してから
しまってください。
こんな事色々参考にされて今年の夏は夏着物でびしっと注目の的になってください。
天目染め 蔦袋帯
- Date
- 2006-07-15 (土)
- Category
- 着物
花工房の染技法の一つに「天目染め」があります。
国宝・曜変天目茶碗の肌合いを染で再現した物です。
無地染の着物なので、フォーマルな場面にはもちろん
帯を変えると大変お洒落なお出かけ着にもなります。
7月早々の結婚式に単衣仕立の天目染きものを着て出席され大変好評でした。
帯はお召しの生地を用いた染袋帯 「白地・墨描 蔦」
最高級の生地に染めているので、単衣として着てもしっかりしています。
もちろん袷もいうこと無しの着心地
この無地着物でパーティに出て見て下さい。
着物の好きな人なら、『いったいどんな着物かしら?』とついつい近寄ってこられるそうです。
着物一枚は、蚕の繭 2600粒から
- Date
- 2006-05-10 (水)
- Category
- 着物
【着物一枚に必要】な
繭の数 : 2600粒
蚕 : 2700頭
桑の葉 : 98kg
生糸 : 900g
蚕の繭、絹糸の元。
ほやほやした1本は長さ:1500m
この細い繊維を何本か纏めて紡ぎ、一本の生糸にします
織物を作る糸には、ウール:羊 綿糸:綿花 麻・・と色々ありますが、
絹は、美しい色を自在に染められるのが重要な性質として珍重されてきました。
強さ、しなやかさ、艶のある絹は、なんといっても繊維の女王。その絹糸でおられた布を友禅で染めた着物は
手当てさえきちんとすれば、100年の寿命を持ちます。
おばあちゃんから孫まで三代にわたる衣装!
「養蚕」は桑さえあれば、季節に関係なく蚕を育て絹糸を取る事ができますが、大体春に始まります。
卵から4週間で成長、(その間4回の脱皮) 8日目から、2・3日で繭を作り、
10日間さなぎですごし蛾となります。
【絹糸の生産方法】
繭から取った絹糸を生糸と呼びます。
蚕が繭を作り終わったら、ヒーターで熱して殺蚕し、保存中にカビが生えたり腐敗しないように処理。
繭を熱湯で煮、数個の繭糸を纏めて一本の生糸に紡ぎます。(糸の太さによって個数を変える)
明治の日本の最大輸出品が絹糸だった事は歴史の授業で習われたとおり。
現在生糸や、絹織物の生産高が昭和50年ころに比べ1割を切る所まで落ち込んでいます。
きものを着る人がそれだけ少なくなっているから。
“きものさんぽみち”の着付け練習会は
一人できる事が出来れば、きっと何時の日にか新しいきものを作って着て見ようと
思われることを確信しての企画です。
ご興味のある方はぜひ一回500円(ボランティアで運営しています)のお稽古に
おいでなさいませ。
風呂敷 包み方教室
- Date
- 2006-04-26 (水)
- Category
- 着物
着物でお出掛けする時、バッグに困る事があります。
そんな時、風呂敷を使ってみましょう。
古典的な色柄から、超モダンなもの、ポップな楽しいものまで色々でています

正方形の風呂敷の大きさも、45cmから2m近い大きい物まで
可愛い箱から、お布団まで、大概のものを包んでしまうと言う優れた機能を持っています。
素材は絹100%のちりめんや紬のもの・木綿(ブロード・シャンタン等)
化合繊(ちり緬や紬の風合いの物)など衣装に合わせたり包む物にあわせることが出来
とてもお洒落で、使い捨てでない合理的な“キャリング・ケース”
東京ふじみやびふろしきギャラリ(東京日本橋・宮井ビル)で
「第1回人生の通過儀礼ー掛袱紗展」 ~5月19日 が開催中
http://www.miyai-net.co.jp/index-top/i-kokuchi.html
ふろしきや袱紗が日本の社交文化のなかでどのような使われ方をしてきたか
江戸時代後半から昭和初期まで、実用されてきた名品を解説つきで見ることが出来ます
会期中「ふろしき包み方教室」も開かれますので
今洋装にも和装にも注目のふろしき術をマスターされたら如何でしょう
先生をされるのは、“きものさんぽみち”のメンバー
着物とふろしき、両方の達人です。
十三参り
- Date
- 2006-03-29 (水)
- Category
- 着物
4月1日は十三参り
桜がぼちぼち咲きそろった嵐山。
法輪寺に満12歳の子供達が、知恵を授かりにやってきます。
京都のもんは「こくぞうさん」と呼ぶ、智恵・福徳・技芸上達の神さん。
無事大人に育つのが難しかった昔の名残で、現代でも続く信仰。
子供期を通過した加護のお礼、これからの無事な成長と大人の知恵を授かる為のお参り。
京都の満12歳は必ずと言うほど欠かせないお参り。
当日の晴れ衣装には、肩・袖・身頃の3箇所に
まだ子供ですと言う意味の「縫い上げ」がされています。
(花街の舞妓さんの衣装・大振袖と肩の縫い上げも々意味合い)
お参りの済んだ次の日からは、もう大人の女性として扱われるのです(=結婚可能ということ)
お参りを済ませた後、帰途は渡月橋を渡らねばなりません
ここで初の試練!
戴いた知恵は渡りきるまでに振り向くとお返しする事になるので
絶対に前を向いたままに!
親類縁者、ことに兄弟いとこのいたづらもんが
わざと後ろから呼びかける“定番の大騒ぎ”。
おばあちゃんあたりに頬を固めてもらい決死のまなじりで歩を進める
可愛い子達がほほえましい日。
4月一杯このお参りが続きます。
母手縫の「唐織・裂取り打掛」姉妹の宝物
- Date
- 2006-03-09 (木)
- Category
- 着物

我が家に有る母手縫いの「打掛」
若松華瑶の作った能衣装の名物裂百種のコレクションから
選び抜いた唐織の布地を「裂取り」(縫い合わせ)したものです。
「裂取り」とは、いろいろの裂を色取りやデザインを吟味して縫い合わせ
一枚の布として衣装を縫いあげる日本古来の手法。
唐織は豪華絢爛たる究極の織物と言われます。
もとは中国から輸入された絹織物で、室町時代には上流階級の人でなければ使用できなかった
きわめて高価な染織品。
淀君やお市の方などの衣装と言えば判りやすいでしょう。
金糸、銀糸など多色の糸を使い
綾組織の地織りに、文様の部分だけ絵緯(えぬき=色模様を織りだ色すための緯たて糸)を
やんわり浮かせて織り込んだ、重厚かつ最高に華麗な紋(模様)織です。
写真からも判るかと思います
現代では能・狂言の衣装、花嫁の打掛、帯などに使われています。
写真の衣装は、母が縫い上げ、母の子供世代・孫世代の結婚式の衣装として
実際に何度も着用したものです。
この朱の裏地に大きく染められた紋は女紋。
日本では古来、家紋の伝承に「男系のいわゆる家紋」だけでなく
平行した母系の家紋伝承がありました。
母から娘へと脈々と伝えられる「女紋」、
現代では少なくなり、「女紋」と言っても知らない人が多くなりましたが
家系を考える時、なかなか奥深い意義の有る「紋継承」の形ではないかと思われます!
子供の着物
- Date
- 2006-02-15 (水)
- Category
- 着物
着物文化には大人だけでなく子供の衣装も深く豊かなです。
産着に始まり一つ身・四つ身・本裁ちと歳を追って裁断から仕立まで子供の身丈に合い動きやすいきものを着せます。
沢山の生活の知恵が込められている事に度々驚かされます。

おねぇちゃんのほうの黄色い着物
これは実はおばあ様のお若い時の羽織が変身。
四つ身の5歳女児の着物になりました。

おばぁさまは私の友人
可愛い笑顔はおばぁちゃまがカメラマンなればこそね。
最高!のワンショット
帯・半襟・袖襦袢・・・いろいろ気易い工夫がされ、しんどくない楽しい着物として子供の思い出に組み込まれていきます
京都きものコレクション
- Date
- 2006-02-01 (水)
- Category
- 着物
京都の友禅作家のきものファッションショを“きものさんぽみち”に皆と見に行ってきました
開始と同時に、 目晦ましかと思うほどの閃光サーチライト大音響のBGM に戸惑いながらも 13名の作者それぞれのきものに目を奪われた1時間
古典的な柄・ 幾何学模様・新しい試みをしようとしている絞り染めなどなど・・・
繰り返しの面白いパターン柄と古典的な草木染の新しい色の扱い方の何枚かに魅力を覚えました

一緒のメンバーは、 『帯との取り合わせが大変参考になった。』 『小物の新鮮な色使いを取り入れようかと思う!』 と感想を
『自分が着るかどうかという気持ちで見れば、選択するきものは数少なくなりますね』
とも・・・
始まってすぐ年配の女性が気分を悪くされ、救急車を呼ぶ一幕がありました
私たちは、きっとあの音と光が原因と違うかな。と話していたほど音量がすごく
あの必要性は無いと結論。
きれいな着物を見せて欲しいけれど、あの演出はちょっときついでした。
観客は、比較的年齢層が高いので柔かめのショーが宜しいのではないでしょうか
母譲りの銘仙
- Date
- 2006-01-11 (水)
- Category
- 着物
“きものさんぽみち”「ひとりできものをきられる会」の参加者の衣装は
断然お母様やおばあちゃんのお若い時の着物が多い!
友禅小紋・紬にまじり、銘仙のとてもお洒落な着物に出会います。
着物は深い緑地ピンクの幾何学模様が飛ばしてあります。
上の羽織も銘仙。ピンク地に、弾けた花火のように表したデフォルメされた花柄の全体柄。
衣装はとても状態が良く、大事に大事にしてこられたことが忍ばれます。
この銘仙コートは、元はお母様の着物。
珍しいモスグリーン地に赤・黄・黒と洋服では考えられない幾何学文様!大胆でポップな衣装です
道中着の中にマフラーをして防寒対策万全の着こなしが、着慣れたお洒落さん。
これはお母様のお若い時の大のお気に入りやったそうです。
アンティークのきものを着る時、あんまり草臥れた状態のものを着ると、みすぼらしくなることが有るので要注意。
新しい着物も、そうですが、銘仙もまったく風合いの違うものをあわせギャップを楽しんだり、
きものさんぽみちのお稽古では、毎日色あわせに頭をひねったり、帯をどうもって来るかなどなど、
呉服屋さん任せでないオリジナルなおしゃれを楽しんでいますよ
着物はご存知のように絹糸で織られた反物を縫って出来ています。
銘仙は、その素材絹糸の主要産地、秩父、足利、桐生などで大正・昭和に生まれた織物です。
元々は、絹糸を製糸する時に出た屑糸を繋ぎ繋ぎした再生布、と言ういきさつも見逃せません。
価格の低い求めやすい衣服だったのです。
柄も大島紬やお召しの中の人気のあったものから採られたことも多く
斬新なもの、ポップなまのなど最先端のデザインは、着るもののお洒落心を満足させた、
現代にも通用するデザインフルなものです。
ご紹介している別冊太陽「銘仙」に、興味深い解説がより詳しく載っています・・・