京友禅(摺り込み友禅) 型紙
- Date
- 2006-08-04 (金)
- Category
- 京友禅 型友禅
摺り込み友禅
この羽織の裏地は、摺り友禅によって染められた名品「慶長婦人図」
友禅染めの技法には、大きく分けて[「手描友禅」と「型染め友禅」があります。
型友禅には、「摺り込み友禅(摺友禅)」と「写し友禅」と言う技法があります。
摺友禅には型紙と刷毛とが必要です。
型紙は着物の模様を何枚にも彫り分けたもので、その上に染料に浸した刷毛を職人さんが
手技をを駆使し、摺り込んでいきます。
これも型摺り友禅による「花篭図」
このような模様を、絹の白生地に 型紙何十枚、何百枚と使用し、
手描友禅では到底表現できない繊細・優美な模様を創作することが出来ます。
この型紙は、強い力のある和紙に柿渋を何重にも塗り重ねた物です。
小刀で切り込みを入れ、作られています。
現在は和紙の型紙は少数になり他の材質の素材が使われる事が多いです。
文様の図柄によって、20枚50枚100枚と必要な枚数が決まってきます。
多いほど重い柄と表現し星印でずれないように摺り重ねて染めていきます。
型摺り友禅を染めるのはこのような板場です。
着物は全長12m程度の生地が必要です。
12mを半分で折り返す=6mの樅の木の一枚板で作られています。
板場の壁面に色々な刷毛が整備されています
板の横には新聞紙の上にこの柄に使う刷毛が揃えられていました。
写し友禅とは
明治に入り化学染料(合成染料)が輸入され,友禅染の世界は革命的な変化が興りました。
化学染料は湯に溶かせば直ちに染められ,糊に混ぜることも可能です。
その特性を利用し、明治10(1877)年頃に広瀬治助(ひろせじすけ:1822~90)が
染料を混ぜた写し糊を用いる写し友禅の技法を考案しました。
これは,型紙を用いて写し糊を生地に置いていき、蒸して染料を定着させ、
その後水洗いをして糊を落とすという技法です。
この糊はもち米を炊いて作ります。
染料と混ぜている所・・・かなりの力がいります。
絵具場で調合した染料は
こんなオカモチに必要な色数を揃えて、板場の職人さんに届けます
昨夕加茂川でおこなわれた友禅流しとは
染めた後、この糊を川の流れの中で洗い落とす作業を模したパフォーマンス。
ただし糊・染料で河川を汚すため、今では蒸し屋さんの屋内に細長いプールを作り
ここで洗われています。
この水は何百mも掘り下げた地下水(京の軟水)が使われています。

京の名水ならではの雅な色が京友禅の基です。
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